オールアバウトー巻き爪を予防する正しい爪の切り方
爪が食い込み痛くてクリニックにいらっしゃる方の爪を見ると、爪の角を深く切りすぎていることがしばしばあります
爪の角を切ると一時的に痛みがなくなることはありますが、爪が伸びてきた時に肉に食い込みさらに痛みは悪化。そして伸びるスペースがなくなった爪はさらに巻き込み重症に。。。悪循環となってしまう訳です
。
今回のオールアバウトは、
巻き爪を予防する正しい爪の切り方
http://allabout.co.jp/gm/gc/461106/
です。
爪切りの選び方についても書いておりますので、よろしければご覧ください
。
肌と爪のクリニックは予約制ではありますが、痛みが強い場合、けが、やけどなど早急な診察をご希望の場合はできる限り調整させていただきますので、まずはご連絡ください。
巻き爪の種類 どんな形?
巻き爪にも、いろいろな形があります。
半月
の様に緩やかにカーブをするもの。
ホッチキスの芯の様にゆびに刺さるもの。
アルファベットのCや
の様な形のもの。
爪の片側だけのもの。両側のもの。
爪の先端が巻いているもの。爪の根元から巻いているものなど様々です。
初診時:痛みが強く、変形も強い状態です。ワイヤー矯正を開始しました。痛みは早い方で装着直後より、多くの方は1~3日で軽快していきます。
↓治療終了時:ここまで良くなると思わなかったと、とても驚かれていました
。
爪の形も痛みの具合も様々ですので、治療法も様々です。
それぞれの治療法には、良い点、悪い点があります。
痛みが少ない方法、再発が少ない方法、通院回数、費用、運動の可否などご相談の上、患者さんに選択していただきます。
巻き爪 ワイヤー矯正
肌と爪のクリニックである当クリニックでは巻き爪の痛みを主訴に多くの患者様が来院されます。 治療は手術と手術以外の方法(保存的治療)から最も適したものを行います。 手術にもいくつかの方法があり、保存的治療にも様々な方法があります。 完璧な治療法というものはない訳で、それぞれの治療方法の良い点悪い点をご説明し、 痛みや炎症の程度、また爪の形や、爪の長さ、年齢、仕事などを考慮した上で 最終的にご本人に選んで頂いた治療法を行います。
と、話は長くなりましたが、当クリニックは痛みなく治したい!ワイヤー矯正をしたくて来ました。という方も多いので、、、ワイヤー矯正による経過です。
来院時です。 ↓ |
ワイヤー挿入後10日目です。挿入後数日が最も変化します。その後も挿入中はずっとワイヤーの力が加わります。
↓
↓
矯正終了時です。
詳しくはこちらをご参照いただけますと幸いです。
https://www.hadatotsume.com/wire/
巻き爪 ワイヤー矯正
『肌と爪のクリニック』というクリニック名のとおり、当クリニックは爪専門病院です。
毎日、爪でお困りのたくさんの患者さんが来院されます。
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今日は、巻き爪の痛みで来院し、ワイヤー矯正治療をされた方の写真を見て頂きたいと思います。見て頂くのが一番早いと思いますので まずは写真から...
来院時
矯正終了後
痛みは速やかになくなりました
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次も、巻き爪のワイヤー矯正治療をされた他の患者さんです。
来院時
👇
矯正終了後
こちらの方も矯正を開始して速やかに痛みはなくなりました
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爪の先端だけではなく、爪の根元の方まで矯正されています。
肌と爪のクリニックhttp://www.hadatotsume.com/
新しい巻き爪矯正器具「ドクターショール巻き爪用クリップ」医師の感
患者さん自身で取付け取り外しの出来る全く新しい巻き爪矯正器具「ドクターショール巻き爪用クリップ」が発売され
ました。
http://drscholls.jp/makizume/top.html
爪の先端を4つのクリップで挟みそれらと一体となったバー部分の弾性で爪を矯正します。いままで巻き爪矯正に使用されていた超弾性ワイヤー(ニッケルチタンワイヤー)は加工が難しいのが欠点で線材、板材しか存在しませんでした。そこで東北大のグループが銅、アルミ、マンガンを使って複雑な形に加工が出来る新しい超弾性の合金開発しました。この金属を使った最初の製品として「ドクターショール巻き爪用クリップ」が発売されました。データは持っていないのであくまで私の個人的な感想ですが弾性という物理特性についてはニッケルチタンには一歩及ばないようです。
購入するのはドラッグストアではなく病院です。医師が使用する治療器具の一つという位置づけなのでネット通販やネイルサロンに流れないよう流通はかなりしっかりとコントロールされています。自費診療の一環となるため定価は存在せず一個5000円~10000円ほどと予想されます(当院では現在6000円で始めました今後変更の可能性もあります)。取扱いクリニックを受診し、医師による診察を受け、正しく診断してもらったうえでサイズを測り、使用法の説明を受けることになります。しばらくは月一回程度通院して経過を診てもらう必要があります。ずっとつけていても良いのですが、なくさないためにも入浴時や就寝時は外した方が良いでしょう。
国内でクリップ治療が本格的に始まって1ヶ月半、当院で治療開始して3週間ほどです。その間当院では新規患者さんやワイヤー矯正後の患者さんの指40本に対して治療しました。まだ少ない経験(それでもこの期間での数としては国内最多ではないでしょうか?)ですが従来のマチワイヤーと比較すると・・・
メリット
1.費用が安い;何度でも半永久的に使えるので交換の度に費用の掛かるマチワイヤーと比べると治療コストが1/3以下です。
2.自分で管理できる:つけ外しが簡単です。特にワイヤー矯正を終わった後の再発防止に役立つと考えています。
3.病院間での治療に差が付きにくい:ご存じない方が多いですが、マチワワイヤー矯正は医師の経験、技術によって結果が大きく変わります。クリップではそれが出にくいと思います。
デメリットは、
1.取れやすい:けっこうかさばる上にクリップで挟んでテープで固定するだけなので簡単に取れてしまいます。靴下を脱ぐ時や入浴の際になくさないよう気を遣います。実際なくしてしまったという患者さんが多いですし何度もなくすと費用負担も大変。
2.矯正力が弱い:残念ながらマチワイヤーと比べると矯正力が桁違いに弱いです。また矯正強度が調節できないというのも欠点です。そのため治療に非常に時間がかかることがあります。BSブレイスよりはましといった程度でしょう。
3.治療できない爪が多い:変形が大きいとクリップをつけることが出来ませんのでワイヤーである程度矯正する必要があると思います。当院では化膿している爪や深爪でもマチワイヤーで治療しますがクリップは無理だと思います。薄い爪では取れやすく、厚い爪ではつけるのが大変です。足の親指以外や手の爪も治療できません。
4.その他:サンダルが履けない、マチワイヤーのように上からペディキュアが出来ない、身体が硬い人や目の悪い人はつけるのが非常大変。
ワイヤーとクリップの療法を使用した患者さんに伺うとワイヤーと比べてかなり面倒とのことで6割以上と意外にも多くの皆さんがワイヤーによる治療を続けることを希望されます。1,5~2ヶ月おきの通院以外、患者さん自身は一切なにもする必要のないワイヤーの快適さを知ってしまうとクリップはとても面倒に感じられるようです。まとめて言うとクリップ療法は、ごく軽度の巻き爪の人で面倒くさがりでない人で治療を急がない人には最適だと思います。尚当院では巻き爪の新規患者さんの中でクリップ矯正のみを希望された方はこの3週間では18人中1人に過ぎませんでした。
患者さんが自分で行える治療器具というアイデアはとても良いと思いますがまだまだ問題が多く正直言って期待したほどではありませんでした。開発時の治験にあたった病院の巻き爪治療症例数が少ないこともあり製品として洗練されるのはこれからだと思います。今後の改良が望まれます。