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神楽坂 肌と爪のクリニック

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神楽坂「肌爪日記」クリニックブログ

拡張ピアスで困っている方へ

〜拡張ピアス閉鎖について(たぶん)世界一詳しく書かれたブログ〜

春先になると神楽坂肌と爪のクリニックでもご相談が増えるのが拡張ピアスを塞ぎたいというご相談です。
男性がほとんどですが、最近では女性もチラホラ。
拡張ピアスを塞ぎたいというワケも人それぞれですが、人生の転機になるタイミングで、という方が多いですね。例えば・・・

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ピアスによる耳切れ「耳垂裂」がこんなにきれいになります!(画像あり)

転職する、就職する:職場によっては差し支えるようで
・結婚する:招待客は友達だけじゃ無いですものね
・子供が生まれた:私も子供がいるので気持ちは分かります
・子供の面接に付き添うことになった:印象が良い、とは言いにくいですもんね
・趣味が変わった、飽きた、家族に言われた
・・・ などなど
・他に拡張しすぎて穴が裂けちゃったという方も

そこで急に困ることになるのが拡張ピアスの穴の始末。特に就職や結婚式など日時が決まっているものがあると焦る人も多いようです。見慣れない人には拡張ピアスは怖い、不気味なイメージがあったりして要らぬ誤解を受けかねないですから慌てて当然です。なんとかしなきゃ!そこで・・・

 ピアス外しておいたけど拡張ピアス穴がある程度以上は小さくならない・・
 イヤリングで隠すにも拡張ピアス穴が大きすぎて見えちゃう・・
 ピアスがハマってないと拡張ピアス穴がダラリと垂れ下がってカッコ悪い・・
 ピアスショップでは拡張ピアスを閉じる方法までは教えてくれない・・
 医者から拡張ピアス閉鎖手術はやったことがないからと門前払いされた・・・
 美容外科で相談したら片耳30万以上と言われてさすがにあきらめた・・・
 手術は受けたけど医師の経験不足で変形してしまい困った・・・
 ネットで情報探したけど詳しく書いてあるところがない・・・
 などなど、皆さん困ってらっしゃるんです。

タトゥーもそうですが、始めるよりやめる方が何十倍も難しく、お金もかかるのがのが拡張ピアス。後悔するくらいなら初めからやらない方が良いのは当たり前の話しですが、人生のシーンは年代ともに大きく変わっていくもの。ご本人は拡張ピアスを気に入ってても、まわりが拡張ピアス受け入れにくい環境に変化することだって良くあります。もちろん年齢とともに趣味や価値観が変わることだって。今すぐ拡張ピアスを閉じたい!とう方だけでなく、今は拡張ピアスしているんだけど、将来は元の耳に戻したいと考えていらっしゃったらこのブログがお役に立てるかもしれません。

神楽坂肌と爪のクリニックではピアスによる耳切れなどピアストラブルの症例が特に多いのですが、拡張ピアスの閉鎖手術も多数手がけております。拡張ピアス閉鎖手術の目的は、穴を塞ぎ見た目を元の状態に戻し、拡張した過去さえも無かったかのようにすることです。変形したり、キズが目立ってしまい、「あ、この人拡張ピアスしてて手術で塞いだんだ」ってバレちゃだめなのです。元の耳にどこまで近づけるかは外科医の腕次第。患者さん側からすれば持っている情報次第。せっかく拡張ピアスを閉じる決心をされたのなら後悔しないためにも病院に行く前にまずはしっかりした情報を入手、整理しましょう。ということで今回は拡張ピアスの塞ぎ方について皆さんの知りたい情報を世界一詳しく説明します。とってもとっても長いので飛ばしながら読んでも良いですよ。

拡張ピアス閉鎖について(たぶん)世界一詳しく書かれたブログの目次
いくらかかるの?
・どこで手術を受けたら良いの?
・手術って痛いの?
・どうやるの?その1.準備編
・どうやるの?その2.麻酔編
・どうやるの?その3.手術編
・どうやるの?その4.術後経過と抜糸編
・手術のリスクと合併症について
・良くあるご質問


いくらかかるの?(ここでの料金はいずれも税別です)

さて、まずは皆さん一番気になる費用について。まず残念なお知らせから。拡張ピアス閉鎖は健康保険で治療することができません。拡張ピアスの穴はご自身の希望で開け、拡張したのであって、病気で穴が開いたのではないですよね。すると開ける時はもちろん、閉じる時も健康保険は使えないのです。つまり治療は自費診療、10割負担、全額自己負担なのです。因みに生まれつき耳が欠けている先天性耳垂裂という病気には拡張ピアス閉鎖とほぼ同じ内容の手術を行いますが、もちろん保険が効くのでご自身の負担は3割負担で3万ちょっとです。もしその治療費を全額自己負担したとするとだいたい片耳11万円くらいになります。健康保険ってありがたいですね。

またご存じかもしれませんが、健康保険であればどこの医療機関で受けても手術料金は同じです。カリスマ外科医がやっても、初めてメスを握る新人さんがやっても同一料金なのです。ところが自費診療の料金は病院によってバラバラなんです。同じ手術でも何倍も違うことがよくあります。自費診療では、経営者は自分の考えで勝手に料金を設定して良い事になっています。外科医の腕や経験、手間、経営戦略、コスト(材料費、スタッフ人件費、家賃、広告費)などにより料金を設定します。どの項目をとっても各病院で異なることばかりですね。言ってみれば、レストランと同じなんです。鮨だってマグロ一貫100円の店もあれば5000円の店もありますよね。顧客が納得して払ってくれるのであれば幾らで設定しても良いのです。考えてみるとむしろ当たり前の感じもありますが、ここが保険診療とは大きく違います。繰り返しになりますが全国均一の健康保険ってありがたいですね。

さて、前振りが長かったですがここでやっと実際支払う金額のお話。自費で拡張ピアスを閉じる手術はネットや業界情報、あるいは神楽坂肌と爪のクリニックにいらっしゃった患者さんから直接聞いた話しによれば片耳で最安7万円〜高いところで30万円以上です。もっと安い設定のところもあるかも知れません。先ほど書いたように料金設定は自由なのですから。たとえば品番とスペックの決まったパソコンを買うのであれば価格.comで比べれば簡単です、でも手術の料金は単に金額だけで決められるものではありません。高ければ良いわけでもなく、安くても安心出来ないのです。レストランもそうですが、手術も高く払ったから良い手術してもらえると限らないところが難しいところですね。

因みに「神楽坂肌と爪のクリニック」の場合、拡張ピアス閉鎖は手術料金80,000円。手術料以外に診察料3,000円と薬代660円、一週間後の抜糸処置料が1,500円となります。全部合わせると8,5160円。2ヵ所目からは割引があって1ヵ所あたり50,000円の設定のため両耳だと総額13,5160円。両耳だと最安かも。ただし診察だけでも初診料はいただきます。無料カウンセリングはしません。美容外科クリニック相場は片耳20万前後だそうですからもっと高く設定しても良いのかもしれません。でも拡張ピアス閉鎖を希望する患者さんって20代より下の若い方がほとんどで、「来月就職決まってるんでお願いします」なんて話を聞いちゃうと足元見るような料金にはしたくないのです。それに低額で提供出来る理由は圧倒的な症例数の差。迷い無く、手際よくやりますから実所要時間は美容外科の半分以下。15分程度です。早すぎじゃないかって??いやいや1時間いじっててもキレイには仕上がらないのです。理由はのちほど説明しますね。

どこで手術を受けたら良いの?

ここまで料金が違うのは説明しましたが、ではどこで手術を受けたら良いのでしょう?関東にお住まいで東京都新宿区にある神楽坂肌と爪のクリニックに来院いただけるのであれば良いのですが、すごく遠いという方もいらっしゃいますよね。なかには海外にお住まいとか。ここでももう一つ残念なお知らせがあります。実は拡張ピアス閉鎖はやっていない病院がほとんどなのです。試しに近所の耳鼻科や総合病院に電話して問い合わせてみて下さい。9割以上の確率で「えっえっ?拡張ピアス?あの大きな穴のやつでしょ?そんなのうちじゃできません!」と言われてしまうでしょう。拡張してない普通のピアス穴閉鎖だってやらないところばかりです。

では駅前の美容外科では?試しに「ホクロ取りたい」とかなんとかで無料相談に行ってみて下さい。そこで、おもむろに拡張ピアス閉鎖の相談をして下さい。たぶん「え?拡張ピアス?それって・・・え〜っと、片耳20万かな。そうそう20万だ、うん。それでいいならやります。でも今ここで決めてくれるなら15万でいいよ。ローンも扱ってるから。え?お金が無い?じゃ、特別に10万円で!」なんて言われて逆に不安になるかもしれません。気をつけて下さいよ!驚かれるかも知れませんが拡張ピアス閉鎖の手術をやったことない美容外科医なんてたーくさんいますから。むしろやったことがある美容外科医のほうが珍しいくらいです。見抜くのは簡単です。唐突に「先生が執刀された拡張ピアス症例の写真見せて下さい」と言ってみましょう。ここで後で見せますとかなんとか言って見せてくれないクリニックで拡張ピアス閉鎖手術を受けるのはあきらめましょう。

では拡張ピアス閉鎖をやってくれる可能性が高い病院はどこでしょうか?それは形成外科専門医のいるクリニックや総合病院の形成外科でしょう。もちろんやらないところや慣れてないところもあるので確認は必要です。手術を急いでらっしゃる方も多いとは思いますが病院選びはよくよく慎重に。クチコミもお金で買える時代ですからね。因みに神楽坂肌と爪のクリニックではどこかの病院で手術受けたけどズレたり、耳が長ーくなったり、お尻みたいにくびれた、など結果に不満のあるケース(ヤフー知恵袋に画像がいくつもありました。私から見ても気の毒な形にされちゃってますし、時間とともに良くなると説明うけたとありますがそんなはずないです)の修正も同じ料金で承っております。やり直しよりも、最初からやらせてもらえれば結果がより良いというのは言うまでもありませんがあきらめる必要はありません。

手術って痛いの?

費用の次にご質問が多いのが、治療は痛いのかということ。ピアス開けるとき少し痛いのは我慢出来るけど手術で痛いのは嫌という患者さんはたくさんいらっしゃいます。手術ですもん、当然心配になりますよね。それなりの心の準備も必要だし、あんまり痛ければやめとこうかなぁという方もいらっしゃるはず。料金より痛みのほうが気になるという方も多いです。ここで良いお知らせです。実は拡張ピアス閉鎖手術は痛みが少ない方で、一連の治療の中で痛みがあるのは局所麻酔の注射だけです!因みに注射は耳たぶに直接します。皮膚なので歯医者さんみたいな粘膜表面麻酔をシュッなんてことも出来ません。でも耳たぶはもともと感覚が鈍いところなのでまぶたや鼻への注射と比べればずっと楽です。神楽坂肌と爪のクリニックなら30ゲージ(拡張ピアスのゲージ数とは違いますよ、30ゲージの針の太さは約0.3mm)の極細針を使います。普通は一番細くても26ゲージまでで、これは30ゲージより5割近く太いんです。当然細い方が痛みは軽減されます。

麻酔さえ終わってしまえば手術中の痛みはゼロ、つまり全く痛みはありません。何か触れられている感じと耳元でカサカサ音がするだけです。「なんとなく切られてる感じが分かるけど、痛みを感じないのが不思議!」という感想がよく聞かれます。局所麻酔は2時間ほど効いていますので手術中に痛みが出てくることはありません。また2時間ほどたっても急に切れるのではなく少しづつ感覚が戻ってきます。それでも耳の手術では麻酔が切れてからの痛みもほとんどありませんのでご安心下さい。通常痛み止めが処方されますが、神楽坂肌と爪のクリニックで手術を受けた患者さんのなかには痛くなかったから飲まなかったという方も沢山いらっしゃいます。耳たぶの手術は痛みを心配するようなものではないのです。

どうやるの?その1.準備編

前振りが長がかったのですが、いよいよ手術について具体的に説明します。でもまずはその準備編から。その前の診察の説明は省きます。診察についてアドバイスするとすれば納得するまで質問して説明を受けることです。納得出来なければ他の医師にもセカンドオピニオンを得ることをオススメします。さて、いよいよ手術となりますが。まず手術しないほうの耳も含めて全てのピアスを外します。病院にもよりますが、まず例外なく外すよう言われるはずです。理由は手術中に機械を使って止血する際に手術部位以外に火傷を起こすリスクがあるからです。ピアスがどうしても外れなくなっちゃってせっかくの手術が延期なんてことにならないよう、当日はピアスは全部外してから病院に行くと良いでしょう。

トイレをすませたらいよいよ手術室に案内されます。専用の手術室のこともありますが、小さな手術なので外来のベットの上のこともあるでしょう。いずれであっても心地よく空調され、外科医の趣味によるBGMが流れているはずです。まず手術用ベッドの横になってもらい、髪の毛をテープで固定します。耳のまわりの毛を剃ったりはしませんのでご安心下さい。緊張から寒いと感じたら看護師にタオルやブランケットを掛けてもらいましょう。それだけでも結構リラックスできます。外科医は貴方の頭側に置いた椅子に座ります。そして上から手術用ライトが迫ってきますが、手術する方の耳を上にして顔は横を向いているので怖くはありません。

最初に皮膚にペン(通常青いマーカーや爪楊枝にピオクタニンブルーというインクをつけたもの)で切開予定線を描く「デザイン」をします。デザインは最終仕上がりの8割が決まってしまうほど一番大事なプロセス。体表の形成手術において外科医の実力の差が一番出るのがデザインなのです。手術というものは手先が器用なだけではダメで、経験とセンスがなければ良い結果になりません。患者さんお一人お一人の拡張された耳たぶの状態、つまりは皮膚の引き延ばされ具合、凹凸、歪み、ズレ、他のキズ跡やピアス穴との位置関係などと、縫合後にかかる皮膚の緊張とそのバランス、キズの向きと長さ、将来的なキズへの影響などなど様々なことを評価、勘案しながらデザインが決定されます。

デザイン用のペンを握りながら我々外科医は「メスを握っているモード」に入り、どう切ってどう縫うか、頭の中で緻密にシミュレーションします。経験の十分な外科医であれば、デザインは迷ったり、書き直すこともなく短時間でバシッと一発で決まります、またそのシミュレーションは非常に正確で、実際に切る時や縫合する時になってデザインを変更することは滅多にないのです。神楽坂肌と爪のクリニックではデザインが3分、手術は15分程度です。デザインを何度も書き直したり、切り始めてからデザインを変更するのは経験不足の証拠です。

さて、デザインが済んだらカルテ記録用の写真をとられることだろうと思います。この写真(comming soon)はそのデザインの一例です。拡張により引き延ばされている皮膚は使えません。引き延ばされた皮膚を無理に使うとそこだけ飛び出しり、布袋様の耳のような長く伸びた変テコな耳になってしまいます。先ほど書いたヤフー知恵袋で変形を残しているケースはみんなこれです。皮膚を残せば失敗しても後日やり直しやすいというのがありますから、弱気になると皮膚を残しすぎて形が悪くなってしまうのです。キレイに仕上げようとすると迷わず切り捨てるほうが良いこともあります。この「思い切り」も経験が無いと難しいところなのです。

どうやるの?その2.麻酔編

デザインが済んだらそれに沿って局所麻酔の注射をします。細い針(神楽坂肌と爪のクリニックでは30ゲージという極細針)で歯医者さんでも使われる1%キシロカインという麻酔薬を1mlほど数カ所注射します。耳の手術で使う麻酔薬にはエピネフリンという血管を収縮させて出血を少なくするお薬が入っているので少し胸がドキドキするという方もいらっしゃいますがすぐ収まりますので心配いりません。ただし、過去に局所麻酔をして息苦しかった、じんましんが出た、強い吐き気があったなどの経験のある方は、局所麻酔薬にアレルギーがある可能性があるので通常のクリニックではなく麻酔科のある総合病院での治療が必要となります。過去にこうした症状があった方は必ず主治医に伝えて下さい。伝えなければ命に関わることがあります。これほんとに大事です。

さて麻酔の注射をしてから5〜10分ほど待ったら耳とその周りを手術用消毒液で拭きます。耳の大きさに穴をあけた青か緑色の紙(病院によっては布)を頭にかけて耳だけが露出した状態になります。目は開けておいても良いですが紙がかかっているので周りは見えません。このため音に過敏になってしまい、耳元でカチャカチャいう音が気になってしまうかも知れませんが手術中に麻酔が切れたり、突然痛んだりすることはないのでリラックスして、今度の休暇の旅行のことでも考えましょう。あるいはこのチャンスに外科医にいろいろ質問してみるのも良いでしょう。例えば、拡張ピアス閉鎖手術の患者さんは多いのですか??とか、またピアス開けたくなったらいつから出来ますか?などです。しっかりした外科医であればそんな状況でも真摯に答えてくれると思います。

どうやるの?その3.手術編

次に手術が実際どう行われているのか説明します。まずデザインの線に知ってメスで皮膚を切り、拡張ピアス穴を裂きます。え?裂いちゃうの??と思う方も多いですよね?だってせっかくつながっているのに!先ほどデザインのところでも書きましたが、裂かずに拡張部分の皮膚だけ取って縫い合わせてもそこだけ飛び出したヘンテコな耳になっちゃうのです。経験が少ない外科医はヘンテコな耳になってしまい、途中でおかしいのに気がつき、慌てて切り直してやり直すことが多く、やり直すものだからその分時間がかかってしまいますし、当然最終的な仕上がりも悪いのです。

さて、一旦裂いたら裂け目の先端部分に小さな皮膚のぴらぴら(皮弁)を残してこの皮弁がきっちり正確に噛み合うようにします。W形成術とか小三角弁法などと呼ばれる方法で術後のヒキツレを防止します。普通の形成外科医はここをZ形成術とすることでしょう。標準術式であり私も大学病院で若い外科医に指導する時にはZ形成術でやっていましたが、今はこの部分にはW形成術をします。耳垂の縁を合わせる時にはZ形成術では立体的に微妙な歪みができます。もっと大きいのはZ形成術では症例による自由度が少ないという欠点があるのです。特に裂け目の長さが前後で異なったり、厚みが違ったりすることも多い拡張ピアス閉鎖ではW形成術が有利だと考えています。ただしこれは好みの問題、かなり専門的で微妙なことなので外科医自身がやりやすい方法であればどちらの方法でも全く問題ないと思います。

手前味噌ですが耳垂裂手術におけるW形成術をウェブ上で最初に大きく打ち出したのは実は神楽坂肌と爪のクリニックの私です。耳垂裂手術でW形成術をやっていますというクリニックは沢山ありますが、その説明文は私のブログより後に書かれたものばかりです。中には当院ホームページのイラストと説明文をまるごとパクっていったクリニックもあります。でも抗議はしていません。あっ、このブログをこっそり読んでる同業外科医の一部の方、ギクッとしましたね?今度からは一声掛けてからにして下さいね。良い方法だから真似されたのだと納得していますけど気分の良いものでは無いです。

いずれにしてもZとWは普通の人がみれば同じようしか見えないくらい、細かすぎて伝わらない違いです。普通の人がキズを虫眼鏡で見ても二つの違いは分からないでしょう。ZであろうとWであろうとどちらでも良いのですが、それをしないと(しない方法を直線法といいますがそれはダメ)のちのち縫ったところがお尻みたいにくびれて見た目が非常に悪くなります。「W形成術でやって下さい」などとリクエストすると外科医によってはやりにくくて嫌だなと感じると思うのでやめたが良いでしょう。どんな治療もそうですが、経験のある医師に「お任せ」が一番結果が良いものなのです。「ネットで見たやり方で」などと言ってしまうと、「目の前の医者よりネットを信用する人なんだ」と思われてしまい、良い結果には結びつきません。

手術の説明に戻ります。世界一詳しい(しつこい)だけになかなか話しが進みませんね。さて、デザインに沿って皮膚を切開したところまででした。次に剥離といって切開線に沿って少しだけ皮膚の中を切りキズがぴったりキレイに合うように縁を加工します。このあと高周波メスを使って丁寧に止血をします。丁寧と言っても一つ一つの止血は一瞬。ジッでおしまい。同じ場所をジーッ、ジーッと長いこと止血する癖のある外科医がいますが、止血が逆にアバウトで再出血のリスクが高く、熱損傷も起こしやすく結果が良くありません。そういう外科医は出血源がよく見えていないのです

最後は糸と針を使って縫合します。皮膚同士がぴっちり隙間無く合うように髪の毛ほどの細さの糸で丁寧に縫い合わせます。デザインが正確だとこれでお終いですが、不正確だと不格好になり、皮膚を切り足して縫い直しになります。デザインがいかに大事かは準備編で説明しました。慣れた外科医なら皮膚切開から仕上がりまで15〜20分程度でしょうか。軟膏を塗ってガーゼで保護してようやく手術完了です。

どうやるの?その4.術後経過と抜糸編

先ほども書いたように術後の痛みはほとんどありません。通常痛み止めなどの飲み薬とキズに付ける軟膏が処方されます。神楽坂肌と爪のクリニックでは手術後の制限として3日ほど熱い風呂(シャワーやシャンプーは可)に入ったり、運動したり、飲酒することは控えていただいています。内出血をおこして耳が数日間にわたって紫色になることがあるからです。詳しくは主治医の指示に従って下さい。傷の手当てですが、シャンプーしたあと軽くすすいで、タオルで優しく水分を取ります。消毒はせずに、軟膏を付けたバンドエイドで耳たぶを軽く挟んでお手当は完了です。これを1日1回やっていただきます。消毒しない理由は、よく洗っておけば化膿することはないし、むしろ消毒液にかぶれてトラブルを起こすの方が多いからです。因みに我が家には消毒液というもの自体おいてありません。

手術をしてから5〜10日で抜糸、つまり糸を抜きます。4日以内だとキズが開く可能性があり、2週間以上置くと糸の跡が残るかもしれません。形成外科や美容外科ではこの糸の跡を非常に嫌います。外科系ではキズ跡は仕方がないものと考えられがちですが、主に体の表面を扱う形成外科や美容外科では皮膚の仕上がりがとても大切だと考えているからです。ズレや糸の跡、キズの盛り上がりやヒキツレが起きないように材料や器具を選び、デザインし、手術し抜糸するのです。尚、抜糸について詳しく知りたい人はこちらのブログをどうぞ

抜糸直後のキズ跡はまだ生々しいモノです。でも安心して下さい。普通の人から見たら拡張された耳よりは手術直後の耳のほうがずっと自然に見えます。抜糸が済んだらもうハンドエイドで保護する必要もありません。抜糸から2週間ほどしても縫った跡はピンク色の線として、見えしこりのように触れると思います。このピンク色の線としこりは普通3ヶ月をピークに概ね半年〜1年続きます。それを過ぎると耳たぶは普通の柔らかさになり、縫った跡も肌色になって目立ちません。良い手術を受ければ、「実は以前に拡張ピアスしてて、1年前に閉鎖した手術を受けたんだよ」と言われても耳を見せられてもなんだかよく分からないくらいになります。

手術のリスクと合併症について

執筆中。comming soon

良くある質問

執筆中。comming soon
Q. 手術は痛いですか??
A.

症例1.2.3 執筆中。comming soon

まとめ

長いブログを最後までお読みいただきありがとうございました。拡張ピアス閉鎖について(たぶん)世界一詳しく書かれたブログはいかがでしたか?繰り返し書きましたように良い耳に仕上がるかは執刀する外科医の技術と経験次第です。特に拡張ピアス閉鎖手術は決してありふれた手術では無く、むしろ特殊な手術だけに大きく差がついてしまいます。幸い病院や医師を選ぶのは患者さんのほうです。どの病院で治療をするか決めた時点で手術後の結果は決まったも同然なのです。病院選びは費用や通院のしやすさ、イメージやクチコミだけで決めると後悔します。できれば複数の医師に相談してから決めるくらいの慎重さがあっても良いと思います。

神楽坂肌と爪のクリニック 皮膚科|形成外科|腫瘍皮膚科|美容外科|美容皮膚科
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副院長野田 真喜(女性)
川原﨑医師(女性・皮膚科専門医)
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