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神楽坂 肌と爪のクリニック

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  • 予約制03-3513-8212

神楽坂「肌爪日記」クリニックブログ
カテゴリ:院長

親指爪のボコボコは謎の奇病?いいえ治せます!洗濯板状爪 その1

  • 2018.01.05

親指の爪が波打つようにデコボコしていて長年悩んでいる方がいらっしゃいます。

名刺を渡す時にギョッとされる

資料を手渡す時に見られるのがイヤで指先を隠す不自然な動作になる

コンビニのお釣りのやりとりで店員の目が気になってしまう

食事中に相手の目が指先で一瞬止まる

・・・これは母指爪のデコボコ変形で来院された方々から伺った実際のお悩みです。

こんな悩み、あなたまもありませんか?

変形に悩んだ末に病院で相談しても医者は首を捻るばかり。

「わからない」「水虫かな」「内蔵の病気かも」いろんなことを言われ、検査を繰り返しても異常はみつからず・・・しまいには「爪は専門外」「珍しい謎の奇病」だから大きい病院へ行きなさいと。

ところが大学病院、国立病院、爪の専門家、10軒以上回っても偉い先生達も言うことは同じ。

「様子を見なさい」「保湿しなさい」中には「死ぬことは無い」なんてドクハラ(ドクターハラスメント)発言まで!悲しいことにどれも実話です。

こうした深刻な悩みを持つ患者さんが私のクリニックには月に5−6人はいらっしゃいます。

実は珍しくもないし、奇病でもないのです。

こうした患者さんに共通する爪の状態とは・・・

1.親指の爪中央に、根本から先端まで一定の間隔で刻まれる横筋がある

2.爪半月が異様に大きい、甘皮が無い、爪の付け根の皮膚が腫れている

3.爪周辺にサカムケがたくさんあり、皮が剥けて赤くなっている

さて、なぜこのような事が起きるのでしょうか?原因は意外にもアレなんです。

意外な理由?爪がボコボコになる原因とは

実はこの爪のデコボコは「ハビットティック(habit tic)」といって、自ら爪をいじってしまう癖が原因で爪が変形してしまっている状態なのです。

ハビットティックの方の特徴

  • 人差し指や反対の親指で爪の付け根を繰り返しいじってしまう
  • 甘皮やサカムケもむしる癖がある、皮膚が乾燥しやすいと感じている
  • 子供の頃に指しゃぶりや爪を噛む癖があった
    爪噛み癖についての記事を読む】
  • ストレスが多い仕事、環境にある、緊張がかかると、あるいは解けるとつい爪をいじってしまう。

経験のある医師なら特徴的な爪変形から簡単に診断できます。検査も必要ありません。

受診した先の医師が知っているか知らないか、その経験と知識が全てなのです。

患者さんに変形の理由を説明すると、「そうか!確かにいじる癖があります!」「自分では内心そう思ってました」とすぐにご納得いただくことも多いのです。

でも、実は説明が難しいことも少なくないんです。

癖というデリケートな問題を含み、患者さん自身そうした癖を恥ずかしいと思ってらっしゃる場合も多いので、医師が無遠慮にそのことを指摘したり、伝え方を誤ると患者さんを不快にしてしまったり怒らせてしまうこともあるからです。

丁寧に説明し、そういうことも可能性としてあるといった言い方でお伝えしないと、「そんな癖はない!」「サカムケは乾燥が原因ですから!」「水虫に間違いないんだもう一回検査をして下さい!」というようなことをおっしゃる患者さんも少なからずいらっしゃいます。

これでは爪の勉強をがんばって、正確に診断できても治癒に導くことはできません。ハビットティックの爪変形治療には患者さんの協力と努力が必要だからです。

でも私のクリニックにはそうした患者さんでも納得していただける秘策があります。

それは他の病院には無い、何百例ものハビットティックの治療前・後の症例写真。もちろん我々自身が治療したケースの写真です。ご自身とそっくりの爪の変形が、そして今までどの医師も診断も治療もできず、治らないと半分あきらめて長年悩んできた爪が、まるで魔法のように治っている様子をご自身の目で確認していただくのです。

今まで保湿やマッサージなどの治療法を提案はしても症例写真を見せてくれた医師はいないのですから遙かに説得力があるはずです。

水虫に違いないと思い込んでいた患者さん達も症例写真をみてようやく納得し、信頼していただける。そして少しづつご自身の事を話していただけるようになることもあります。

「実は少しだけいじる癖があるんです・・・。」「でも爪は硬いから癖で変形するなんて信じられなくて・・・」と・・そりゃそうです。

あんな硬い爪がちょっとイジるくらいで変形するなんて普通の方は思いません。

でも指先ではカチカチに硬い爪も、付け根でまだ生まれたばかりの時はすごく柔らかいのです。

患者さんの中には「やっと希望が持てました!!」と、治療が始まる前から喜びの涙を流される患者さんもいらっしゃいます。

今まで医師に見捨てられたようでとても辛かったんだろうなぁと我々も同情していまいます。

そう、ハビットティックでの最大の問題は、これを知らないお医者さんが非常多いこと。日本の教科書には載ってません(2016年から一部の本に載るようになりました)からしょうがないのかもしれません。そういう私も、海外の医学雑誌や文献を探してようやく見つけたのです。試しに「habit tic」でググってみてください。外国の写真がヒットしますが国内の医師が撮影した写真はありません(2023年5月現在)

さて、次回のブログではハビットティックとストレスの関係について、そしていよいよその治療法についても解説していきます。

「抜糸(ばっし)」についての良くある質問 神楽坂 肌と爪のクリニック 院長野田弘二郎

  • 2017.10.11

神楽坂肌と爪のクリニックhttp://hadatotsume.com

当院の患者さんよく聞かれる質問に「ばっし」についてがあります。今回はこのばっしについてお話しします。

「ばっし」とは、同じ発音で全く違う意味を持つ用語があります。

ひとつは歯科用語で、智歯(親知らず)やう歯(虫歯)などの歯を抜くことを指す「抜歯(ばっし)」。

もうひとつは傷口を縫った後、数日経ってから糸を抜きとることを意味する「抜糸(ばっし)」があります。

※歯科用語では、同じ発音のため混同しないように「抜糸」のことをあえて「ばついと」と言いますが、抜歯を滅多にしない(実は医師でも顎の手術で抜歯することがあるんです)お医者さんにはなじみの無い言い方です。

今回は「抜歯(ばっし)」ではなく、患者さんから聞かれる「抜糸(ばっし)」に関しての質問についてお話したいと思います。

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抜糸(ばっし)って痛いですか?

抜糸(ばっし)は痛いのか?
答えは、抜糸は痛くありません。

正確に言えば、昔は痛かったけど、今は痛くありませんということになります。それには理由があります。

私が医師になった20年以上前、当時研修したお腹の外科手術などで皮膚を閉じる時に縫合糸として使われていたのが天然繊維である絹糸を何本も撚り合わせた糸でした。

「シルクスーチャー」、あるいは単に「シルク」と呼んでいました。また太さも0.2~0.3ミリほどと太い物でした。

このような天然繊維の太い撚り糸は繊維の間に組織の一部や浸出液や血液が固まったかさぶたが入り込み、糸と皮膚が癒着(くっついて)しまいます。

そのため、抜糸(ばっし)のとき癒着が無理にはがされて痛みが起きていたんですね。

最近では傷口を縫う糸の素材としてナイロンを使っているので、昔とはまず糸の材質に違いがあります。

ナイロン糸はストッキングにも使う表面がつるつるした材質で、撚り糸ではなく1本の繊維でできた糸で皮膚と癒着(ゆちゃく)することもないため抜糸の時も「スルッ」と抵抗なく抜けるため痛みが無いんです。

また、また当院のような顔の縫合を多く行うところでは糸の太さも0.05~0.06と髪の毛よりも細い糸を使っています。

更に、糸の跡を残さないように糸をユルく結んだり、抜糸の時も糸をできるだけ引っ張らないなどキズを優しく扱えば抜糸は本当に痛くないのです。

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抜糸(ばっし)をするときに麻酔をしますか?

手術をするときは、もちろん麻酔をしますが「抜糸でも麻酔をするんですか?」と患者さんから聞かれます。

答えは、抜糸(ばっし)をするときに麻酔をすることはありません。

なぜなら、手術は麻酔をしないと当然痛みを伴いますが、抜糸(ばっし)は痛くないので麻酔をする必要がありませんよね?

抜糸そのものが痛みがないのに、わざわざ麻酔の注射で患者さんに痛い思いをさせたいと考える医師はいません。

また、稀に「どうしても麻酔をしてほしい」と言われることもありますが、麻酔液を注入する圧力で、傷口が開いてしまう可能性があるので実際に麻酔をしたことはありません。

抜糸(ばっし)は、痛くないので麻酔の必要もありませんので、ご安心ください。

因みに生後3ヶ月くらいの乳児で顔の精密な手術後に抜糸をする際、非常に希ではありますが全身麻酔をすることがあります。リスクを考えると必ずしも薦められませんし、いずれにしても非常に希です。

どのくらいで抜糸(ばっし)するんですか?

抜糸(ばっし)までの期間は、傷のくっつきやすさや体の部位にもよって違いがあり、5日から2週間の間で抜糸(ばっし)します。

「そんなに早く抜糸(ばっし)していいの?」
「傷はちゃんとくっついているの?」

この抜糸(ばっし)までの期間を早いと感じたり、不安な気持ちになる患者さんもいらっしゃいますが、実はキズは抜糸(ばっし)する糸と皮膚の中に埋め込んだ中縫いの二重になっているため開くことはありません。そしてこの中縫いは抜糸しません。

腫瘍切除後の縫合

キズがナイロン糸で縫われた状態

ほくろ

抜糸後、半年ほど経った状態。キズはほとんど見えません。

顔のように血流がよく、傷が早くくっつく部位などは、5~10日の早めに抜糸(ばっし)をするんですね。

抜糸(ばっし)が早い方が糸の跡を残しにくいというメリットがあるんです。

抜糸(ばっし)を必要以上に遅らせるとムカデの足のような糸の跡を残すことがあります。

実際にはムカデの足のような跡は傷の縫い方、結び方、糸の材質なども関係するので抜糸の時期だけの問題ではありませんが・・。

逆に血のめぐりが良くない手足や、力のかかる関節部、真皮が薄くて傷がくっつきにくい頭皮や足の裏などは、逆に遅らせて2週間待って抜糸(ばっし)をします。

ただ、あまり抜糸(ばっし)が遅すぎると、糸が埋もれて取れなくなってしまったり、めり込んでしまい糸が見えなくなってしまうことがあるため危険なので何カ月も抜糸(ばっし)せずに放置するなんてことはしないでください。

結論としては、抜糸(ばっし)は適切な時期に抜くことが理想的なのです。そしてその時期は施術をした医師が決定します。

溶ける糸で縫わないんですか?

これも良く聞かれます。

吸収糸といって抜糸(ばっし)が必要なく、時間が経つとボロボロと自然と脱落する糸があります。皮膚や口の中を縫う時は溶ける糸といっても溶けてなくなるわけではないんです。

この糸はナイロン糸とくらべて糸の跡が残りやすいという決定的なデメリットがあります。キズと癒着しやすい(組織反応が強い)ことと自然に脱落するまで1ヶ月以上かかるためです。

また皮膚では感染のリスクを高める欠点あるため、通常は皮膚の縫合には使われず、もっぱら粘膜や皮下組織の縫合に使われます。

つまり溶ける糸はデメリットが多すぎるため皮膚の縫合には使わないのです。

ついでに言えば生体接着糊で「くっつけてしまう」方法もあります。キズがくっついた後、糊は剥がれ落ちるので抜糸(ばっし)も不要です。

ただしこの方法はキズ同志を正確に合わせることが出来ず、場合によっては段ができたり、傷口に食い込んでキズ跡が目立ってしまったりすることがあります。そのためキズを仕上がりを重要視する手術、つまり形成外科や美容外科手術では普通使いません。

今回は抜糸(ばっし)についてよくあるご質問にお答えしました。ご質問があればお寄せ下さい。

抜糸って誰でもできますか?

自分で抜糸ができませんか?近所の病院で抜糸してもらっても良いですか?どこで抜糸しても一緒ですよね?時々いただくご質問です。

当院は全国から耳垂裂や巻き爪手術を希望される患者さんにおいでいただきますが、遠方にお住まいの患者さんでは抜糸のために再度ご来院いただくことが難しいことがあります。その場合は紹介状を作成し、ご自宅近くの医療機関で抜糸処置を受けていただくことも可能です。

ただし、医療機関ならどこでも良いというわけではありません。特に耳や顔の手術のように非常にデリケートな手術の場合は糸が非常に細く、糸の掛け幅も極小で縫合されているため抜糸には特別な器具が必要になりますし、技術的にも難しいものになります。

そうした器具、技術のない医師が抜糸をした場合、そもそも抜糸が出来ない、出来ても糸を皮膚の中に残してしまったり、最悪キズ跡を傷めて出血し、仕上がりにまで影響が出てしまうことがあります。患者さんは期待通りに仕上がりにならないことにもなりかねませんし、せっかく丹精込めて綺麗に縫合した我々術者もガッカリです。

では、だれに頼めば綺麗に抜糸してもらえるでしょうか?確実なのは「形成外科専門医」資格を持っている医師です。いろいろある専門医としてはレアな資格になりますが、少し大きな町であれば一人二人捜せるはずです。美容外科という手もあるのですが、医師によるレベルの差が激しいですし、そもそも保険診療をやっていなかったりすると通常数百円ほどの抜糸処置に数千円支払うことになります。

因みに当院院長と副院長は形成外科専門医の資格を持っており、他の病院で縫合された患者さんの抜糸も承りまわっております。但し、美容外科手術、脂肪吸引手術などの抜糸は当院では承っておりませんのでご理解のほどお願いいたします。海外での美容手術は術後のトラブルが特に多く、そのトラブルの対応は出来かねるからです。

手術をした医師としてはやはり手術にやりっぱなしは責任を果たせていないようで嫌なものです。そのため当院では、関東圏の患者様にはなるべく抜糸のために再診していただくようお願いしております。

こうした抜糸ですから自分でやるのは現実的ではありません。また抜糸せずに糸放置すれば糸の跡がくっきり残りますのでこれもやめた方が良いでしょう。

院長 フジテレビ『ノンストップ』 生出演

  • 2017.01.25


本日 肌と爪のクリニック院長が、

朝の情報番組『ノンストップ』に

またまた出演の依頼を頂き行ってまいりました!!

しかも生出演させていただいております!

個人的には 設楽さんから、ボケコメントを頂いた辺りの掛け合いが面白かったです笑

内容ですが

乾燥の季節に健康的な爪を保つ方法や、

内臓疾患が推測出来る爪の変化などです。

↓院長の顔がちょっとコワイですかね

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出演に伴い、院長診察が休診となっておりました時間帯には

大変ご迷惑をおかけ致しました。

ご協力ありがとうございました

神楽坂 肌と爪のクリニック
http://www.hadatotsume.com/treatment/treatment.html

NHK おはよう日本!

  • 2016.11.08

おはようございます

NHK の朝の情報番組 《おはよう日本》から取材のご依頼を頂きまして、

院長が本日11月8日放送分に出演予定です

巻き爪の治療、予防についてお話しさせていただいておりますので、

よろしければご覧ください

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メディア掲載情報を更新いたしました✨

  • 2016.08.12

お知らせです.

8月10日に発売されました

PHP研究所「PHPのびのび子育て」9月号
足トラブル解決&フットケア これで安心(94~97ページ)

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外反母趾、ウオノメ、タコ、巻き爪などの原因・治療、日頃行えるフットケアなどについて院長が詳しく解説しております。
よろしければご覧ください

また半年ぶりに

当クリニックのメディア掲載情報も更新しておりますので、合わせてご覧いただけますと幸いです。

皆様毎日暑い日が続きますが、熱中症などどうぞお気をつけください


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神楽坂 肌と爪のクリニック

https://www.hadatotsume.com/media/

朝日新聞朝刊

  • 2016.06.08

今朝の朝日新聞医療面で、
院長が読者の皆様の爪に関するご質問にお答えさせていただきました

http://www.asahi.com/apital/articles/SDI201606088646.html?iref=com_api_hea_hatenatop

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割れ爪に関してです。よろしければご覧ください

当クリニックでは、医師の診察の上、経験豊富な医療ネイリストが施術を行っております。

初診時爪の先端が割れてずっと治らず、洗髪や着替えなどの日常生活が不便なために来院されました。

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⬇️施術後ジェルやアクリル樹脂を用いて、割れた部分を塞ぐように固定をします。施術直後から、とても快適に過ごしていただけます。

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爪に関するご相談はこちらまでお願いいたします。

神楽坂 肌と爪のクリニックhttp://www.hadatotsume.com/treatment/wire/wire.html

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フジテレビ ノンストップ 院長出演させていただきました

  • 2016.05.23

フジテレビ午前の情報番組ノンストップさんから、全身の80%に大やけどを負った方の記事をうけて取材依頼をいただき、本日放送されましたm(_ _)m.
院長が重症熱傷についてご説明させていただいております

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神楽坂 肌と爪のクリニックhttp://www.hadatotsume.com

巻き爪治療はネイルサロンでする??!

  • 2016.04.02

毎日沢山の巻き爪治療患者様とお話しする機会があるのですが、巻き爪の治療ってどこに行けばよいか分からなかったとおっしゃる方が意外に多くいらっしゃいます。
病院の中で何科かについては厳密なものはなく、形成外科ではもちろん行うのですが、整形外科や外科、皮膚科で行っているところもあります。
巻き爪を積極的に治療しているかどうか、最近では事前にホームページで確認することが出来ます。
でも以外に知られていないのが、実は巻き爪治療はすべて医療行為ということ

ネイルサロン、
フットケアサロン、
巻き爪専門店(←病院で、店とつくところはありませんね。)
紛らわしいのに治療院、整骨院なんてのもあります。
どれも医師が勤務していないというのが共通です。
こうしたところでは法律上、巻き爪治療は行うことができません

だって、普通に営業しているし、広告だってしてるじゃない

!?
いやいや、当院院長自身が保健所まで出向いて厚生労働省の見解を確かめているので間違いありません。
そんなはずはない、伝聞ではご心配という方は是非直接保健所で聞いてみると良いですよ。
すごくすごく丁寧に教えてくれますから。
因みに、ドイツ式なる治療法を行っていてドイツの資格があるとおっしゃる業者さんがいるそうですが、もちろんドイツの資格は日本では通用しません。
商材の卸業者などの有料講習会でもらえるライセンスも法的には無意味なのです。

巻き爪治療だけじゃなくて、永久脱毛やアートメイクなど実は医療機関でないと行えないけどちまたで普通にやっているという施術は他にもあります。
医療に関する知識がない人が施術すれば怪我や火傷などの事故をおこして健康被害がでると当然逮捕されます(医療機関でも事故は起こりえますが、速やかに対応出来ますし、資格があるので刑事責任を問われることは希です。)。
時々ニュースにもなっているのでご存じの方も多いでしょう。
医師法違反で起訴されると懲役刑などの厳しい罰則があるのですが、ニーズが多いのでそうしたなかなか業者はなくなりません。実はやっている本人が法律を犯していることを知らないということも多いんじゃないでしょうか?

そうしたところで治療をうけた患者さんから多く聞かれるのが・・・
・高額な治療費を払って長期間治療をしたが良くならなかったが、あなたの爪が悪いと言われた。
・後で爪水虫の合併症があることがわかったが、なにも言われなかった。
・治療に必要な薬だからとよくわからない薬液を買わされた。
・接着剤かぶれで赤むけしたが放置されていた。
・続けないとひどいことになると言われたが無視していたら割引券が送られてきて逆に怖くなった
・そもそも巻き爪ではなかった!!
そうした話しをうかがうと、本当に悲しい気持ちになります

なかにはおかしいと思って病院に行くことも考えたが、もし病院に行ったりしたらすごく痛い目に遭うよ!と脅されてずっとこれなかったという人さえいるのです。(←これ一番悪質かも(^_^;)

もちろんそうした業者さんばかりではないのでしょうが、いずれにしてもネイルサロンや整骨院などでの巻き爪治療は医師法により厳に禁じられていることは知っておいていただきたいのです。

患者さんご自身の安全のためにも必ず医療機関でご相談下さい


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足小指の爪の痛み 内反小趾と爪変形 その2 治療編

  • 2016.02.03

院長の野田弘二郎です。今回は前回に続いて内反小趾による爪の痛みについての話しです。今回は対処法、治療法について説明します。

内反小趾によって爪の痛みが出る理由は先の細い靴によって小指が内側に向かって強制的に曲げられ、それが繰り返されることで徐々に小指が外に傾いていき、最終的に爪の端が接地してそこに体重がかかるからというのが前回のお話でした。

内反小趾による爪の痛みですが、解決法があるでしょうか?整形外科などで小趾の内反自体の治療が受けられれば一番良いのですが、そもそも先の細い靴により強制的内反させられているので靴を替えないことには解決はあり得ないでしょう。当院では内反小趾による爪の痛みに対して次ぎの3つの対処を行っています。
1.小指を過度に内反させないことで、それに伴う小指の外旋を防止し接地を防ぐ。
・先の細い靴、ヒールの高い靴は履かない。
・小指の内反を防ぐために魚の目用リングを使う。
2.幅の広くなった爪の手入れをする。
・ニッパータイプの爪切りで小爪を切る。あるいは爪の幅が狭くなるよう整える。
・就寝前に小指の爪に尿素剤(ウレパールという名前で市販されています)を塗り、サランラップで覆う。起床後に洗い流してからヤスリで爪を軽くなでるようにして薄く削る手入れを月一回程度する。(尿素剤のかぶれに注意して下さい)
3.幅の広くなった小指の爪を手術で幅を狭くすることで接地しないようにする。
・巻き爪の根治手術に準じた手術(部分的Zadik法)を行い爪の幅を狭くする。術後に先の細い靴を履くと爪は痛くなくても、手術の傷跡が靴に圧迫されて別の痛みが生じるいう大きな欠点があるので最終手段とお考え下さい。例えば裸足でも痛いような方にしか勧められません。

最後に内反小趾の予防法について。これは先の細いハイヒールを履かないことに尽きます。女性の皆さん、貴女の足をもっと可愛がって上げて下さい。足とのお付き合いは一生涯続くのですから。

爪の幅が狭くなっている

手術後 爪の幅が正常

爪の幅が広すぎる

手術前 爪の幅が広すぎる

ハイヒールトラブル 内反小趾

治療前 爪の幅が広く接地してしまう

ハイヒールトラブル 内反小趾

治療後 爪が接地しない

足小指の爪の痛み 内反小趾と爪変形 その1

  • 2016.01.28

院長の野田弘二郎です。

当院には足の親指の爪の患者さんが多くいらっしゃいますが、中には足の小指の爪が痛いという方もいます。

日常的にハイヒールを履く方に多い症状で、「ある朝いつものハイヒールを履たら、突然飛び上がるほど痛みがあり、それ以来その靴が履けなくなった。裸足や余裕のある靴だとウソみたいに痛くない」というのが典型的な症状です。こうした方の中には巻き爪やウオノメによる痛みの方もいらっしゃいますが、実は半分以上の方はそうではないのです。

ハイヒールトラブル内反小趾 内反小趾
ハイヒールトラブル内反小趾 内反小趾 小指が隣指の下に入み外側に捻られて爪は外を向く。踏み込んだ時に爪の端が地面に触れている。

こうした方の足をよくよく診察すると小指の爪の幅が広かったり、外側に小さな爪(小爪などとも言います)があります。それだけではなくて小指が隣の指の下に入り込み、小指が外に倒れている(医学用語では外旋していると言います)のが特徴。こうした指を内反小趾と言います。指の付け根が靴にこすれて痛むこともありますが、この状態ではまだ飛び上がるほどの痛みではありません。

先の尖ったハイヒールを履くと、靴の形に沿って親指は外側に、小指は内側に無理矢理曲げられた状態になります(わかりにくいのですが医学用語で「身体の中心軸」に近い方が内、遠い方が外と言います)。この状態で歩くと、ハイヒールでは踵が高いため足が前方に滑り、指は更に狭い靴先に押し込まれる状態になり小指の内反は更に激しくなります。それと共に写真のように小指は外に倒れみ爪が外を向くようになり、日常的に履き続けるとやがて靴の中で小指は完全に横倒しの形になります。そしてついには爪の外側の端が靴底に触れるようになり、足に体重を掛けた時に小爪の部分に体重がのしかかることで激痛となるのです。裸足や先に余裕のある靴だと痛くない理由は、小指の内反すなわち、小指が隣の指の下に入り込む程度が軽く済み、端が接地するほど爪が傾かないので痛くないというわけです。

こうした症状の方は他にも小指の外側や内側のウオノメや指関節のタコ、外反母趾、足の裏のウオノメやタコなど不適切な靴選びにより、長年蓄積してきた問題を多くかかえていらっしゃることもあります。外反母趾や内反小指を治すのは整形外科の仕事になりますが、爪の痛みをとるだけなら私のような爪を専門とする医師もお手伝い出来ることがあります。次回は内反小趾の爪の痛みの治療について説明します。

神楽坂肌と爪のクリニック 形成外科|腫瘍皮膚科|美容皮膚科
院長 野田 弘二郎(日本形成外科学会専門医)
副院長 野田 真喜(女性・日本形成外科学会専門医)
〒162-0825
東京都新宿区神楽坂2-12-15 さわやビル2F
予約制03-3513-8212
●終日診療 △午前の部のみ診療 -休診
【平日】10:00~13:00/14:00~19:00
【土曜日】9:30~12:30/13:30~18:30
初診の最終受付は平日18:15、土曜日17:45となりますのでご注意下さい。
  日祝
院長野田 弘二郎
副院長野田 真喜(女性)
Access
◆JR総武線
「飯田橋駅」西口より徒歩3分
◆東京メトロ有楽町線、東西線、南北線
◆都営大江戸線
「飯田橋駅」B3出口より徒歩3分

当院には駐車場はございません。お車の場合は飯田橋駅ラムラ地下駐車場が便利です。(30分:300円・駐車サービス券はございません)

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