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神楽坂 肌と爪のクリニック

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神楽坂「肌爪日記」クリニックブログ

ピアス穴が裂けた!なぜ裂ける?どうすれば治るの?大反響につき耳垂裂をさらに深掘りします!

肌爪先生こと神楽坂肌と爪のクリニックの院長の野田弘二郎です。先日、ブログ・動画で『ピアストラブルTOP5』を公開したところ、第4位の『耳垂裂(じすいれつ)』に大きな反響をいただきました。

2:05 ~からご覧ください。

そこで本日のブログ・動画ではこの耳垂裂について更に深掘りしていきたいと思います。
なぜピアス穴が裂けてしまうのか?どうしたら治せるのか?いざ、というとき慌てないためにも、正しい知識を身につけておきましょう。そして、ぜひご友人やご家族との会話の話題にも取り上げていただき、ここで得た知識を、教えてあげてください!

【目次】

1.そもそも耳垂裂ってなに?

2.なぜピアスで耳たぶが切れるの?

3.治療費は?健康保険は使えるの?

4.どんな手術なの?

5.手術は痛いの?

6.手術の後にまたピアスがあけられる?


1.そもそも耳垂裂ってなに?

耳垂裂

写真のように“耳たぶが裂けた状態”を耳垂裂(じすいれつ)と言います。

外傷性
先天性

耳垂裂には生まれつきのもの(先天性)と外傷性(後天性)があり、99%以上は外傷性。そのほとんどはピアス穴が裂けて生じます。先天性であれば小さい時に入院手術というケースもありますが、10才以降に日帰り手術というご相談も多いのが現状です。

2ヵ所以上
軟骨部

左右どちらかの耳が裂けていることが多いですが、ピアスによるものの中には片耳で2ヵ所以上切れる場合や両耳、あるいは軟骨部など耳垂以外で切れているケースもあります。

2.なぜピアスで耳たぶが切れるの?

ピアス穴のカブレ

一番の原因とされているのは、アクセサリーの貴金属素材に含まれる『ニッケル』や『クロム』といった金属によるかぶれです。

ネックレスによる接触皮膚炎
耳垂裂を隠すためにつけたイヤリングにより接触皮膚炎

日本人の10人に1人が金属アレルギーであると言われています。とくに体の部位のなかでも耳たぶは特にデリケートでかぶれやすい場所です。メッキなど安価なピアスで起こりやすく、ピアス穴に赤みや痒みが続くのが特徴です。

伸びたピアス穴
状につながった状態
切れた直後

金属アレルギーによりジクジクを繰り返すうちにピアス穴が下に伸び、やがて糸状の皮膚でつながっただけの状態となります。これにちょっとした刺激が加わると切れて完全に裂けてしまいます。着替えの時や、寝ている際の寝返りなどで刺激が加わり、朝起きたらピアスがキャッチごと落ちて気づくという方が多いです。ただ、傷はとても小さいので痛みや出血はほとんどありません。ケンカでピアスを引っ張られたり(*1)、拡張ピアスで広げすぎて切れた(*2)というケースもありますが、かなり珍しいです。「穴を端のほうにあけたから」や「重いピアスをつけるから」裂けたと考えている方が多いですが、確かに距離的に切れやすくはなりますが、実際にはそれだけで裂けることはほとんどありません。どのケースも程度に差はありますが、主な原因はかぶれが多いということを覚えておきましょう。

ひっぱられて切れたピアス
広げ過ぎて切れた拡張ピアス

3.治療費は?健康保険は使えるの?

*神楽坂 肌と爪のクリニックの手術料:6万円、2カ所目以降5万円+税。
モニター割引制度あり。2023.7.22現在。予告なく変更することがあります。

先天性のものは健康保険で治すことができます。保険証の自己負担が3割の方なら3万円ほどで、もし有効な医療証をお持ちなら自己負担はゼロです。数年前までは外傷性の場合も保険が使えたのですが現在は認められていません。自費診療となるため手術料は各病院により自由に設定されます。ちなみにネット調査したところ、安いところでは4万円から高いところでは20万円以上というところも。じつに5倍以上もの差がありました。

当院では1ヵ所6万円、2カ所目以降5万円で、
モニター割引制度もあります。

高い技量と経験値 = 良い治療結果 ≠ 高い手術料
病院選びは慎重に!形成外科専門医を探しましょう。
ホームページで手術実績をチェックしましょう。

治療結果を決めるのは支払った手術料では無く、執刀する外科医の経験と技量、症例数です。

そのためには、少なくとも形成外科の専門医を取得している医師に依頼すべきです。ホームページなどで病院選びをする際には、必ず“手術実績”をチェックするようにしましょう。慎重に病院を選びさえすれば、適切な費用で良い結果が得られることでしょう。

「耳垂裂手術には十分な技量と経験が必要」
「外科医は結果に自ら責任を持つべき」
だから
常勤の形成外科専門医が手術するかを確認しましょう!
*神楽坂肌と爪のクリニック:3千件以上の実績
形成外科専門医の常勤医だけが担当

なぜ常勤の形成外科専門医でなければいけないのか?アルバイト医の場合、どうしても技量や経験にばらつきが大きいから、そしてなにより外科医というのは結果に自ら責任を持つべきだと考えるからです。当院では形成外科専門医の常勤医だけが責任を持って治療に当たります。

4.どんな手術なの?

主に行われている術式は3つ。『直線法』『Z形成術』『W形成術』です。『直線法』は図のようにキズ跡がくびれてしまうのでほとんど行われません。もっと複雑な術式もありますが、組織欠損のないピアスによる耳垂裂ではかえって創が目立つので向きません。
どの方法も裂け目を縫い合わせるという点ではおなじですが、“耳たぶの縁での皮膚の合わせ方”に違いがあります。普通に横から見ても見えませんが、↓の写真のように下から見上げればなんとなく見えます。術式による差はあまりに微妙過ぎるて、普通の人が傷跡を見てもわかりません。そしてその傷跡もだんだん見えなくなっていきます。そのつまり患者さん側が傷跡の形で術式を選ぶ意味はないと言うことです。医師が得意とする方法でやって貰うのが一番。

下はW形成術後、抜糸の時の写真。耳タブを下から見上げたところです。わずかな赤みの部分にW型の傷跡がありますが、わかりますか?横から見ても見えませんし、手術後半年〜1年でこのわずかな赤みも見えなくなります。

W形成術後、抜糸の時の写真、耳タブを下から見上げたところです。わずかな赤みの部分にW型の傷跡がありますが、わかりますか?手術後半年〜1年でこのわずかな赤みも見えなくなります。

当院ではW形成術を採用しています。経験のある外科医であればその先生の最も得意とする術式でいい結果がだせるはずです。患者さんがこだわるべきは、術式より医師の実績。医師に術式をリクエストするのではなく、信頼できる主治医を探してやり方はお任せすることが一番です。

なぜW形成術を採用するのか?

直線法:傷跡が縮み、ひきつれにより縁の部分で凹みやすい
Z形成術:創縁長を揃える必要があり、立体的な歪みがある
W形成術:柔軟にデザインすることができ、仕上がりが自然
だからW形成術は普通の耳垂裂はもちろん、特殊例から先天性や拡張ピアスにも対応できる
肌と爪のクリニックは2009年に先駆けて耳垂裂にW形成術を採用
現在では日本中で行われている標準術式です

さて当院が採用するW形成術ですが、じつは耳垂裂に用いるのは一般的ではありませんでした。10数年ほど前に私のホームページで公開したところ、開業医を中心にW形成術を採用する医師が急増し、現在では耳垂裂の標準術式として確立されるほど広く普及しています。驚くことに、当時私自身が描いた手術イラストのコピーを、今現在もホームページにそのまま載せているクリニックがたくさんあります。私たちがW形成術を好む理由としては、仕上がりが良いのは当然として、立体的な歪みが生じず、柔軟にデザインできるので裂け目の前後で耳たぶの厚みが異なるケースや先天性耳垂裂、拡張ピアスなど高度変形にも対応できるからです。

5.手術は痛いの?

局所麻酔で行うため、手術中の痛みはまったくありません。耳たぶの裂け目部分に少量の麻酔薬を注射します。幸い耳たぶというのは鼻やまぶたと比べて感覚の鈍い部分ですので、注射自体それほど痛くはないのでご安心ください。さらに当院ではまぶたの美容手術でも使われる30ゲージ(外径わずか0.3mm※一般病院では一番細くても0.45mm)という極細の注射針で行いますので痛みも最小限。手術中はまったくの無痛、触れられている感覚があるだけです。

術前
術直後
抜糸直後

手術時間ですが、十分な経験のある外科医なら1カ所10~20分程度で終わります。術後の痛みもほとんどないのでご安心ください。日常生活については手術当日からほぼ通常通りで、シャワーもシャンプーもできます。当院では3日間は運動、熱いお風呂、飲酒を控えていただいています。5~10日後に抜糸をしますが、これも痛くないのでご安心を。

6.手術の後にまたピアスがあけられる?

術後のピアッシング

手術後1ヶ月以降にピアスをあけることができます。ただし、手術の傷からは1mm以上離す必要があります。先述の通り、ピアスによる耳垂裂は金属かぶれが原因なので、将来また切れるリスクがあります。対策としては肌に合わない金属を避ける。ピアスはたまにつけるようにする。汗をかくときや海水浴の時はピアスを外すなどに注意してください。

本日は耳垂裂について詳しく説明させていただきました。突然耳が切れてビックリしてしまう方も多いのですが、十分な経験のある外科医であれば、痛みのない手術で、傷跡をほとんど残さずに治すことができますのでどうかご安心ください。


当院では耳垂裂や拡張ピアス、ピアス閉鎖についてメール相談も承っております。

以下要領で、当院まで画像付きのメールをお送りくださおい。

・問い合わせ先アドレス:hadatotsume@gmail.com

・件名は「耳メール相談」として下さい

・耳タブの写真を1〜2枚。

・お名前、年齢、お住まいの都道府県

・相談の内容をお書き下さい。


【記事監修・執筆】

医師 医学博士 院長 野田 弘二郎

  • 日本形成外科学会専門医
  • 皮膚腫瘍外科指導専門医
  • プロネイリスト
  • ミラドライ公式認定医
  • オールアバウト公認 肌と爪の健康ガイド
  • パリ第7大学ドゥニ・ディドロ微少外科手術ディプロマ取得
  • 日本形成外科学会、国際形成外科学会、日本美容外科学会、日本皮膚外科学会、日本美容医療協会会員

<詳しいプロフィールはこちら>

神楽坂肌と爪のクリニック 皮膚科|形成外科|腫瘍皮膚科|美容外科|美容皮膚科
院長 野田 弘二郎(日本形成外科学会専門医)
副院長 野田 真喜(女性・日本形成外科学会専門医)
〒162-0825
東京都新宿区神楽坂2-12-15 さわやビル2F
予約制03-3513-8212
●終日診療 △午前の部のみ診療 -休診
副院長は火、水、木の午前午後、土曜日の午前勤務となります
【平日】10:00~13:00/14:00~19:00
【土曜日】9:30~12:30/13:30~18:30
初診の最終受付は平日18:15、土曜日17:45となりますのでご注意下さい。
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院長野田 弘二郎
副院長野田 真喜(女性)
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当院には駐車場はございません。お車の場合は飯田橋駅ラムラ地下駐車場が便利です。(30分:300円・駐車サービス券はございません)

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