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神楽坂 肌と爪のクリニック

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神楽坂「肌爪日記」クリニックブログ

本当は痛くない!巻き爪治療の真実を教えます。

こんにちは。
肌爪先生こと、神楽坂肌と爪のクリニック院長の野田です。
当院に来院される患者様の多くが
「巻き爪の治療って痛そう…」
治療の痛みが怖くて受診を迷っていた…

など、治療の痛みに対して強い不安感をお持ちで、これにより受診が先延ばしになって悪化してしまっているケースも多く見受けられます。
巻き爪は痛みを放っておけば悪化してしまうことが多いので、正しい知識をもつことがとても大切です。

巻き爪ワイヤー矯正治療を正しく理解していただくことで、少しでも受診の不安を取り除けたらと考え、今回のブログでは矯正治療の実際をテーマとして取り上げました。数分もあれば読める内容となっております。ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。

【目次】

そもそも巻き爪って、なにが原因でなってしまうの?

私たちは爪のスペシャリストとして、巻き爪で困っている人たちの一番の味方でありたい。

なぜ、ワイヤー矯正は「秒」で痛みがとれるの?

クリニックにはいつ相談に行けばいい?そして、どれくらいで治りますか?

そもそも巻き爪って、なにが原因でなってしまうの?

原因はたくさんありますが、当院にいらっしゃる患者様の約7割は、
パンプスやストッキングの圧迫によるもの。
パンプスはイメージできるとしてもストッキングは意外に思えるかもしれません。実は爪は伸び縮みする素材にとても弱く、持続的に圧迫されることで変形し巻いてきてしまうのです。ストッキングやフットカバー(パンプス用ソックス)などは足より小さく作られていて履く時にギュッと引っ張って履くことで足にフィットするわけですが、このようなタイプのものは、履いている間中ずっと元の形にもどろうとしてじわじわ爪をしめつけて逆矯正、つまり巻爪をつくっていることになるのです。実際ストッキングやフットカバーを穿く時だけ痛みを感じる方もいらっしゃるでしょう。これらは靴による直接的な圧迫よりむしろ大きな要因とも言えます。

私たちは爪のスペシャリストとして、
巻き爪で困っている人たちの一番の味方でありたい。

■予防する方法ってあるの?

自分に合った靴を履く、つま先にゆとりのある履物を選ぶなどがあります。あとはヒールの高さ。ヒールが高いと履いているうちにどんどん前のほうに詰まっていってしまい、指先がつま先の狭いスペースに押し込まれてしまうので想像以上の圧迫になってしまうのです。

経験上、履物が原因で巻爪になっているケースの多くは、履物を選ぶ女性の側の問題というより、職場において女性の靴はパンプスやストッキングがふさわしい、フォーマルであるといった社会の固定観念のほうが問題であると思っています。相談を受ける際には痛みを我慢しながら仕事をせざるを得ない女性の置かれた社会背景も理解しなくてはならないと考えています。

医師は患者様お一人お一人が抱える事情にできるかぎり寄り添い、経験と知識からベストな方法を提案し解決を目指すべきです。履物に関して言えば社会の固定観念は簡単には払拭出来ません。
しかし単にパンプスを禁止するのではなく、より取り組みやすい方法。例えば・・・

・通勤とオフォスで靴を履き変える
・ビジネス用と週末用を靴を履き分ける
・休足日をつくる
・季節によってはオープントゥを選ぶ
・インソールの滑り止めを使う


など、できることからやってみましょう。
私たち医師は常に患者さんの側に立つ味方でありたいと願っています。


■なぜ、あんなに痛いの?

指先というのは知覚神経が集中しており、非常に繊細な感覚を持っています。つまりそれは、怪我や圧迫などにより痛みを強く感じるということでもあります。また、巻き爪の多くは炎症(症状:赤み・痛み・腫れなど)を伴っています。炎症だけで痛いのに、それが感度の鋭い指先であったなら、なおさら痛いよね…ということです。この炎症がなくならないと痛みはとれないのですが、簡単では無いことも多くあります。

どうして治療をしても痛い…ということが起こるの?

巻き爪は皮膚科や整形外科・形成外科で治療が受けられます。
ただし、巻き爪への取り組み方は医師によって大きく異なります。受診先が巻き爪治療にを得意として積極的に取り組んでいる先生とは限らないのです。
「とりあえずこれつけといて…軟膏だけで終わった」
「爪がどんな状態か良く診てもくれなかった」

という話もよく聞きます。治療を受けても一向に痛みが取れない、時間がかかりすぎると感じた場合は別の医療機関の受診も検討すべきです。できればホームページなどで巻き爪治療について詳しく解説しているような、巻き爪治療に積極的なクリニックを選ぶと良いでしょう。

■巻き爪の治療は医療行為です。
あと、意外に知られていないのは、巻き爪の治療は医療行為ということ。

「病気を診断し治療する行為」を行うには医師の資格が必要です。つまり「巻き爪と診断し治療する」のは医療機関でしか許されていないのです。ネイルサロンやフットケアサロンで「巻き爪治療」「ドイツの資格があります」なんて広告をよく目にしませんか?医師は勤務していません。それなのに施術を行っている。医師法違反は重罪ですが、法的問題はおいておいたとしても、専門家ではない人がやる施術は場合によっては健康被害のリスクがあります。健康被害の訴えにより保健所の指導が入って突然閉店して治療が続けられなくなり困ってしまうこともあるかもしれません。

巻き爪治療を行うサロンがたくさんあるのはネイルサロンの乱立、競争の激化という背景もありますが、医療側が提供するサービスに満足していない方が沢山いらっしゃるため、そこニーズがあるからだと思います。これに関しては医療提供する側も大いに反省すべきだと思います。またこうしたサロンに勤務している方で、ご自身の仕事の法的根拠に不安を感じたらお近くの保健所で相談すれば明確になるでしょう。コンプライアンスが求められるのはネイルサロンであっても例外ではありません。

巻き爪の診察は慎重に行う必要があります。

診察の際に医師が「これ痛いですか?」と不用意に患部に触れて飛び上がるほど痛い思いをしてトラウマになったというようなお話も聞きます。このような診察の仕方はNG。それでなくても触れてほしくないのに、患者様からすればたまったものではありませんよね。

私たちは診察するときには、視て観察し直接患部に触れずに口頭で「こういう状況で痛みはありますか?」と確認あるいは指差しで「ここは痛いですか?」と確認します。どうしても触れなくてはいけない場合でも、予告した上で最小限、痛くないようにできるだけゆっくりソフトに触れる、あるいは患者様自身で触れていただくようにしています。治療の際にも痛みに最大限配慮して行っています。

■巻き爪の専門家に相談するのがベスト。

巻き爪治療には、さまざまな方法があります。状態や御希望によって生活指導やテーピング、お薬だけにとどめることもあるし、ワイヤーだけでなく巻き爪クリップのような簡単な矯正法をお勧めすることもあります。
医学的な必要があれば患者さんの同意を得た上で麻酔をして爪を切ることもあるし、根治的な手術を選択することもあります。このように複数の治療選択肢から最適な治療法を提案し御希望の方法を選んでいただけるのは、私たちが巻き爪を専門としてやっているからこそ。

積極的に巻き爪治療をに取り組んでいない医療機関の場合は選択肢は狭まりますし患者さんの希望と違っていたり、効果が不十分であることもあるかもしれません。そうしたことが治療を受けた後も痛みがつづいてしまうことがある一つの原因です。

<<当院の巻き爪矯正は速やかに痛みがとれます>>

なぜ、ワイヤー矯正は「秒」で痛みがとれるの?

施術した直後から遅くても数日以内に痛みは激減また消失します。なぜか?
そもそも巻き爪というのは、巻いているからすぐ痛いという訳ではありません。

「爪が強く当たって皮膚が傷がつく」ことをきっかけに突然強い痛みが出始めるのです。

ほんの1ミリの爪の当たり方違いが無痛を激痛に変えることがあります。そこが巻き爪の厄介なところでもあります。朝出掛けるときは気になる程度だったのに、夕方激痛ということも決して珍しい話ではありません。靴による圧迫や足のむくみなどで爪と皮膚との相対的位置関係がわずかに変化することが強い痛みに繋がる。ワイヤー矯正ではこれを逆手に取ってワイヤーで爪をほんのわずか、ミリ単位で動かすことで痛みが激減またはゼロにする。それこそが、「秒」で痛みがとれる理由です。

■施術方法はさまざまですが、目的はおなじです。

巻き爪で用いられる施術のすべては、この『爪と皮膚との位置関係の改善』を目的としています。コットンパッキング法という爪と皮膚との隙間に綿を詰める方法、テーピングで皮膚を引っ張るのもおなじ理屈です。飲み薬や軟膏も腫れを退かせて爪と皮膚の距離を稼ぎ、爪の皮膚への刺激を緩和することで局所の安静を図るのが目的です。ただこれらの方法はあくまでも補助的治療であって単独では十分な効果は期待はできません。

ワイヤー矯正はより積極的に爪に働きかけることで、確実かつ「秒」で効果を実感できるのが大きなメリットです。施術自体も痛みはありませんし手術のように術後に痛むこともありません。しいて言うなら違和感がある程度。とはいえ1日もすればなくなるのでご安心ください。

■えっ?もう終わったの?と驚かれる患者様ばかりです!

当院で施術を受けた方の多くは
「もう終わったんですか?」
「まったく痛くなかった」
「こんなにすぐ良くなるなら、もっと早くこのクリニックに来たかった」

と喜ばれます。私たちが巻き爪を専門にして良かったと嬉しくなる瞬間です。
ワイヤー矯正をされた方は、あまりにすぐに痛みがなくなるので「このワイヤーって痛み止めの成分が入っているんですか?」と聞く人もいるくらいです。巻き爪ワイヤー矯正を受けようかとで悩む方はたくさんいます。そんな方たちに「本当に痛くないからビクビクせず安心して受診して下さい」と言ってあげたいです。

クリニックにはいつ相談に行けばいい?そして、どれくらいで治りますか?

痛みを感じたら無理せず医師への相談を検討する、が正しいです。
爪が巻いているから即治療ということではありません。爪が一周するほど巻いていても痛みは全くないという患者様は珍しくありませんし、逆に爪がほとんど巻いていなくても激しく痛む患者様もいます。巻き爪の医学的分類には変形の程度を指標とする考えもありますが、痛みの有無で治療の必要性を判断しその除去を最優先するというのが私達の考えです。

■矯正期間は短いと戻りやすく、長ければ通院が続かなくなってしまうため、
当院では6ヶ月としています。もちろん希望により期間の変更も可能です。

巻き爪ワイヤー矯正により痛みがすぐに取れるのは説明したとおりですが、痛みが無くなったからといってすぐにワイヤーを外すと短期間で戻ってしまいます。かといって年単位だと通院が続かない患者さんも多くいらっしゃいます。そこで当院では通常半年を一つの区切りとして、そこで一旦ワイヤーを外します。その後はまた巻いてきた方だけ再開を検討していただきます。

治療するかどうかの判断の材料として変形の程度はあまり優先していません。では、なにを優先しているのか。それは、患者様が痛くて困ってらっしゃるかどうか。誤解があっては困りますが決して「痛くない人は治療しない」ということではありませんよ。
例えば痛みはまったくなくで「そのうち痛くなるって聞いて来ました」という方の場合。一回も痛みを感じたことがないのであれば、適切な爪切りの方法や履物を選ぶことでそのあともずっと痛くなることなく生活できる可能性は高いのです。その場合は

「こうすると痛くなく生活できることが多いので試してみては?」
「予防だけで様子を見るのもひとつの選択肢ですよ」


と生活指導のみを行うケースも多々あります。

もちろん患者様からの希望があればすぐに治療をはじめられますが、通院も必要ですし、矯正治療は保険が使えないので費用も決して安いわけではありませんからね。放っておけば悪化するなどと脅してして治療を開始といったことは決していたしません。患者様のおひとりおひとりの病状とニーズを把握したうえで、その時点でベストな方法を提案する。爪のプロフェッショナルである当院のポリシーです。

「痛くされるのが嫌だから病院に行くのがこわい」「どこに相談していいのかわからない」「色んなところを試したけど、まったく治らない」…そんなお悩みを抱えている方がいたら、当院へお越しください。みなさまが抱えてらっしゃる不安・悩みも、秒で解決いたします!


【記事監修・執筆】

医師 医学博士 院長 野田 弘二郎

  • 日本形成外科学会専門医
  • 皮膚腫瘍外科指導専門医
  • プロネイリスト
  • ミラドライ公式認定医
  • オールアバウト公認 肌と爪の健康ガイド
  • パリ第7大学ドゥニ・ディドロ微少外科手術ディプロマ取得
  • 日本形成外科学会、国際形成外科学会、日本美容外科学会、日本皮膚外科学会、日本美容医療協会会員

<詳しいプロフィールはこちら>

神楽坂肌と爪のクリニック 形成外科|腫瘍皮膚科|美容皮膚科
院長 野田 弘二郎(日本形成外科学会専門医)
副院長 野田 真喜(女性・日本形成外科学会専門医)
〒162-0825
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副院長野田 真喜(女性)
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当院には駐車場はございません。お車の場合は飯田橋駅ラムラ地下駐車場が便利です。(30分:300円・駐車サービス券はございません)

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