巻き爪治療はネイルサロンでする??!
毎日沢山の巻き爪治療患者様とお話しする機会があるのですが、巻き爪の治療ってどこに行けばよいか分からなかったとおっしゃる方が意外に多くいらっしゃいます。
病院の中で何科かについては厳密なものはなく、形成外科ではもちろん行うのですが、整形外科や外科、皮膚科で行っているところもあります。
巻き爪を積極的に治療しているかどうか、最近では事前にホームページで確認することが出来ます。
でも以外に知られていないのが、実は巻き爪治療はすべて医療行為ということ
ネイルサロン、
フットケアサロン、
巻き爪専門店(←病院で、店とつくところはありませんね。)
紛らわしいのに治療院、整骨院なんてのもあります。
どれも医師が勤務していないというのが共通です。
こうしたところでは法律上、巻き爪治療は行うことができません

。
だって、普通に営業しているし、広告だってしてるじゃない

!?
いやいや、当院院長自身が保健所まで出向いて厚生労働省の見解を確かめているので間違いありません。
そんなはずはない、伝聞ではご心配という方は是非直接保健所で聞いてみると良いですよ。
すごくすごく丁寧に教えてくれますから。
因みに、ドイツ式なる治療法を行っていてドイツの資格があるとおっしゃる業者さんがいるそうですが、もちろんドイツの資格は日本では通用しません。
商材の卸業者などの有料講習会でもらえるライセンスも法的には無意味なのです。
巻き爪治療だけじゃなくて、永久脱毛やアートメイクなど実は医療機関でないと行えないけどちまたで普通にやっているという施術は他にもあります。
医療に関する知識がない人が施術すれば怪我や火傷などの事故をおこして健康被害がでると当然逮捕されます(医療機関でも事故は起こりえますが、速やかに対応出来ますし、資格があるので刑事責任を問われることは希です。)。
時々ニュースにもなっているのでご存じの方も多いでしょう。
医師法違反で起訴されると懲役刑などの厳しい罰則があるのですが、ニーズが多いのでそうしたなかなか業者はなくなりません。実はやっている本人が法律を犯していることを知らないということも多いんじゃないでしょうか?
そうしたところで治療をうけた患者さんから多く聞かれるのが・・・
・高額な治療費を払って長期間治療をしたが良くならなかったが、あなたの爪が悪いと言われた。
・後で爪水虫の合併症があることがわかったが、なにも言われなかった。
・治療に必要な薬だからとよくわからない薬液を買わされた。
・接着剤かぶれで赤むけしたが放置されていた。
・続けないとひどいことになると言われたが無視していたら割引券が送られてきて逆に怖くなった
・そもそも巻き爪ではなかった!!
そうした話しをうかがうと、本当に悲しい気持ちになります

なかにはおかしいと思って病院に行くことも考えたが、もし病院に行ったりしたらすごく痛い目に遭うよ!と脅されてずっとこれなかったという人さえいるのです。(←これ一番悪質かも(^_^;)
もちろんそうした業者さんばかりではないのでしょうが、いずれにしてもネイルサロンや整骨院などでの巻き爪治療は医師法により厳に禁じられていることは知っておいていただきたいのです。
患者さんご自身の安全のためにも必ず医療機関でご相談下さい


。